昔々、私は「催眠療法」って怪しい・・・よくわからない、寝ている間に何かされそう・・・みたいに思っていました。その私が、なぜヒプノの世界に飛び込んだのか、ハマったのか、そしてセラピストになったのか、自己紹介を踏まえてお伝えします。
このエピソードのポイント
- 大学院時代の克服できなかった極度のあがり症の経験
- ヒプノセラピーとの驚きの出会い、「目から鱗」のきっかけ
- ヒプノで極度のあがり症を克服できる!
- 私がハマった!ヒプノセラピーの驚きの事実
HMI(米国政府認定のヒプノセラピーカレッジ)のはこちら(英語のみ)
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初めまして。改めまして、ヒプノセラピストの真希子です。初エピソードへようこそ!数あるポッドキャストの中からヒプノの嘘・ホントに興味を持っていただいて嬉しいです。
さて、 ヒプノセラピー、催眠療法について、どの程度ご存知ですか?
私がヒプノに出会うまでの「催眠療法」の印象は、「なんだか怪しい、よくわからない、寝ている間に何かされる?」みたいな感じでした。今でも、一般的にはヒプノ、催眠って怪しいというイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。また、ヒプノ=前世療法、退行催眠と思われている方も多いかも・・・ぶっちゃけ、前世療法や退行催眠は、ヒプノセラピーのほんの小さな一部でしかありません。
事実、ヒプノは興味本位で「前世が知りたいから」と受けるものではありません。ま、受けていただいてもいいんですが、少なくとも海外では異なります。ヒプノセラピーは心理学の一部であり、行動療法です。私個人的には、脳科学と心理学が融合したものという表現がわかりやすいのではないかなと思っています。
そんなわけで、 このヒプノの嘘・ホント?ポッドキャストでは、催眠状態って実は誰でも毎日数回は経験しているふつ〜の生理現象だということとか、じゃあ、ふつ〜の生理現象だとして、なぜあえてセラピーで催眠状態に入る必要があるのかとか、どんなことに効果的なのか、どんな結果を期待できるのか、その仕組みなどなど、ヒプノの諸々についてお話ししていきますが、今日はまず、「なんだか怪しい、よくわからないけど興味ない」みたいに思っていて私が、なぜヒプノの世界に入ったのか、なぜハマったのか、セラピストにまでなったのか、簡単な自己紹介をまずしたいと思います。
私はもともと音楽の勉強をしていました。3歳からピアノを始めてず〜っとピアノ一筋でした。高校卒業後にアメリカに留学し、音楽の勉強をしながら13年間をアメリカで過ごしました。
音楽専攻だと、もちろん演奏をしなければいけないですよね。大学時代は特に問題はなかったのですが、大学院に入ってまもなく、ステージ恐怖症に陥りました。ステージ恐怖症になった背景については今日は端折りますが、ステージに上がると手足が震える、汗で指が鍵盤の上を滑りまくる、暗譜した内容を忘れる、つまり記憶が飛ぶなどの症状がひどく、とても演奏できる状態ではなくなってしまったんです。
ただ、室内楽、つまり他の楽器と演奏することはすごく好きだったので、大学院時代は室内楽を専門にしましたが、ソロ演奏に関しては、卒寮するまで、ステージ恐怖症を克服することはありませんでした。
この極度の緊張による症状、震え、汗、頭が真っ白になるなどって、意識してコントロールできるものではないんですよね。無理やりステージに上がっていれば慣れるんじゃないかと思われるかもしれませんが、実は無理やりステージに上がることで、どんどん悪化するというケースも多いんです。
人前に出るときに緊張すること自体は、別に珍しいことではありません。適度の緊張はより良いパフォーマンスにつながることさえありますし、軽い緊張であれば、それこそ場数を踏むことで、ステージに上がることにも慣れていきます。大学時代がそうでした。
でも、なんらかの理由で強いストレスを感じたり、または失敗をしたりすることで、大きな恐怖を感じたりすると、それをきっかけに一気に緊張の度合い、それに伴う症状がひどくなることがあります。それがステージ恐怖症、パフォーマンス不安ですよね。そうなると、意志の力では解決するのが難しくなり、無理強いしたり、無理に人前に出ることで、さらに悪化する可能性が高くなっていきます。
当時も、なんとか克服したいなとは思っていましたが、もはや自分に無理を敷いてステージに上がることなどできない状態で、「もう仕方ない」と思っていました。
さて、そこから随分と時間が経ち・・・
帰国後にホメオパシーの資格を取り、そこから量子バイオフィードバックの資格も取得したのですが、そのバイオフィードバックのトレーナーが元ヒプノセラピストでした。バイオフィードバックでは潜在意識も取り上げるため、彼女に「潜在意識についてもっと学びたいならHMIのサイトを覗いてみるといいよ。ヒプノセラピーでは一番の学校だから」と勧められました。
その時の私の反応は「潜在意識でヒプノ?どんな関係があるんだ?」でした。本当に、何も知らなかったんです。持ち前の好奇心からHMIという学校のウェブサイトを覗いてみると、無料の動画クラスが何本もあって、その中に「催眠術の歴史」という動画がありました。HMIのウェブサイトのリンクを載せておきますので、ご興味がおありであればぜひ、のぞいてみてくださいね。
とりあえず、その動画を見始めたら、もう「目から鱗」え〜、催眠ってそういうことなの?え〜、そんなに歴史があるの?「え〜、まじ?」の連続でした。
はい、この動画が全ての始まりでした。
動画を見終わった後に、簡単な小テストがあって、その後に、「ヒプノセラピーの基礎」という確か4本だての動画クラスを無料で受けることができますよ・・・という案内がありました。
「え〜まじ?」状態だった私は、すかさずクリック。
知れば知るほど、潜在意識の不思議、ヒプノセラピーの不思議とその効果の高さに驚くばかり。
そして思ったのが・・・「大学院時代にヒプノのことを知っていればなぁ・・・ステージ恐怖症、克服できただろうに・・・」でした。
そうなんです。あがり症もヒプノセラピーで解決できます。しかも比較的短期間で。もちろん、魔法の杖ではありませんので、セッションをしたら「あら不思議。あがらなくなった!」なんていうことはありません。小さなステップに分解して、実践していくプロセスが必要になります。
例えば、大学院時代の私であれば、日々の練習の最後にまず友人数人に聞いてもらうとか、慣れてきたら練習室ではなくて、ステージで友人に聞いてもらうとか、いきなり大きなステージに立つのではなく、小さなステップで、「少しだけ勇気を出せばできそうなこと」あたりから実践していきます。小さなステップに分解して慣らしていくという方法は、ヒプノセラピーなしでも使えます。ただ、「恐怖症」などの場合は小さなステップでさえなかなか取りにくかったりするんですよね。でも、ヒプノセラピーのセッションをすることで、その抵抗を抑えることができるので、実践しやすくなるんです。
そして、次回のセッションで、その実践内容の状況を詳しく聞いて、必要なところにフォーカスを当ててセッションをするというサイクルを何度か繰り返すことで、どんどんと楽になっていきます。
これは演奏や演技だけではなく、仕事でのプレゼンとか、スポーツ競技の大会とか、大切な試験とか、とにかく「すごく上がってしまって、大切な本番で力を出しきれない」というお悩みも該当します。
なので私の場合、もし当時、ソロのステージ恐怖症を克服できていたら、もしかしたら私は違う道へ進んでいたかも???
はたまた、もし、当時、ステージ恐怖症をヒプノで克服できていたら、その時点からヒプノにはまって勉強をしていたかも??
もちろん、実際に自分が歩んできた道を後悔しているわけではありません。私は「全ては必然」「物事は起きるべくして起きる」と思っているので、私がヒプノを知ったそのタイミングにも意味があったと思っています。
そもそも、人って準備ができていないと、受け入れられないと思うんですよね。なので逆に、大学院自体に、ヒプノの話をどこかで聞いていたとしても、試そうとは思わなかったかも知れません。というわけで、そんな経緯で私はヒプノセラピーを知り、勉強することになりました。
ここで、私の母校であるH.M.I.についてちょっとだけご紹介。HMIはカリフォルニア州のロサンゼルスにある米国政府認定のヒプノセラピーカレッジです。アメリカで法的に「ヒプノセラピスト」という職業を定義したのは、このHMIの創設者であるキャッパス博士でした。
HMIでは丸1年かけて催眠療法を勉強します。後半は授業に加えてインターンシップも始まりますので、結構大変です。現在では、2年目の「マインドボディ心理学」が加わり、心理学の大学院として名高い、同じくロサンゼルスにあるパシフィカインスティチュートの統合療法のトップを務めていらっしゃるジュリエット・ロード・ブラウン博士がHMIの卒業生でもあり、彼女の鶴の一声で、ロサンゼルス近郊の大学院教授陣がこのマインドボディ心理学を教えることに同意してくださり、質の高い講義が提供されています。
英語が理解できる方で、ヒプノセラピーとマインドボディ心理学に興味がある方、ぜひ、HMIを検討されてみてください。全てのクラスはオンラインになっていますので、日本からでも受講可能ですし、海外の生徒でも一定程度学資援助を受けることができます。何より、非常に質の高い教育を受けることができますので、おすすめです。
ちなみに、アフィリエイトではありませんので、どなたかがHMIに入学されても、私に経済的なメリットは何一つありません。ただ、HMIを卒業したヒプノセラピストが日本でもっと増えてほしいなぁとというのは常に思っています。
さて、自己紹介はこのくらいにして・・・最後に私が「目から鱗」だったこのヒプノセラピー、何がそんなに驚きだったのかについてちょっとだけご紹介しましょうか。
1 古代エジプト時代から、催眠療法は使われていた
ご存じでしたか?もちろん、その当時「催眠療法」という名前が使われていたわけではありません。が、4千年以上も前の古代エジプトでは、病院のような役割をしていた神殿で、治癒のための儀式を受けました。それらに関する記述から、その内容が「催眠術」を活用していたことがわかっています。これは、古代エジプトから古代ギリシャにも広がり、「眠りの神殿」が立てられていたことがわかっています。効果がないものは広がらないので・・・しかも当時はテレビがあるわけでもインターネットがあるわけでもありませんから、長い歳月をかけて、有効だったからこそ海を隔てた国へ伝わったのだと思います。
2 「催眠状態」は誰もが毎日数回は経験している
ご存じでしたか?そうなんです。最低でも2回は毎日誰でも催眠状態を経験しています。
なので、ヒプノセラピーでは「催眠にかかれないのではないか」という質問を受けることもありますが、「催眠状態に入れない人」は、心臓がもはや動いていない人だけです。なので、「催眠状態に入れない人」はいません。お亡くなりになっていない限り。そのくらいごく自然な生理現象なんですね。
どういうことかというと、催眠状態ってごく大雑把にいうと、ある特定の脳波の状態のことを指すからです。今日は具体的な脳波の説明は省きますが、私たちの脳波は1日を通して変動していて、その変動する脳波がある一定の幅にある状態を催眠状態と呼びます。そして実は、その一定の幅って瞑想と同じなんです。瞑想も催眠も同じ状態ということになります。ただ、瞑想の場合は自ら意識して瞑想状態に入り、しかも割と練習が必要なことが多いですね。催眠の場合は、瞑想のように意識して入ることもできますが、実は意図しなくても自然に入ってしまっていることも多いです。そうなんですよ。知らず知らずに催眠状態に入ったりでたりしているんです。
ヒプノセラピーの場合は、セラピストの誘導で催眠状態に入ることになりますし、瞑想のように意識をクリアにするだけではなく、自分自身、自分の言動を変えることができる、癖をやめたり、新しい習慣づけをしたり、恐怖症を克服したり、変わることができるところが大きく異なりますね。
次回は、この自分を変えることができるヒプノセラピー、あがり症を克服したり、ストレス喰いをやめたりなどなど、今お持ちの目標を達成するために、なぜ催眠状態に入る必要があるのか・・・なぜ催眠状態に入ることで変われるのかについて、肝のところをお伝えします。