人の視線が集まるとあがってしまう・・・性格的には内向的と思われるかもしれませんが、ヒプノセラピーでは少し異なるタイプ分けをします。
今回は、パーソナリティの違いがあがり症にどのように影響するかについてお伝えします。が、このパーソナリティタイプ、知っておくと身近な人たちとの人間関係においても、あ〜なるほどね、と思ったり、また大切な人との関係性を改善することもできますよ。
ご自身のあがり症についてもより理解が深まり、改善への近道にもなります。
このエピソードのポイント
- 内向的?外交的?
- PタイプとEタイプの紹介
- Pタイプの特徴
- 優先順序とアキレス腱
- Pタイプのあがり症
- Eタイプの特徴
- 優先順序とアキレス腱
- Eタイプのあがり症
- (余談)この職業、E&P的に面白い・・・
- 100%Eの人も100% Pの人もいない
- ヒプノセラピーでのEPパーソナリティの活用、そして効果
- ご自身で実践できる「本番で実力発揮」プログラムについて
- 登録特典(無料ガイド付きオーディオ)
- Pタイプの特徴
スクリプト
ヒプノの嘘・ホント、エピソード15へようこそ。
さて、前回は、あがり症を改善したい、克服したいと思っているのであれば、それがどういう理由であれ諦める必要はないというお話を、実際のモニターセッションの結果を踏まえてお伝えしました。
今日は、性格的なところで、あがり症の違いをみていきたいなと思います。例えば、人見知りする人、内向的な人と、外向的で人付き合いに積極的な人とでは、あがり症になりやすいのかとか、克服しやすいのかしづらいのかとか、ま、そう言ったような話です。
そして今日の「あがり症」はどちらかというと人前に出るのが苦手・・・というあがり症。プレゼンとかスピーチとか、試験であれば面接試験、または観客がいる試合のように、人からの目線が集まる時にあがってしまうという内容を中心にお話ししていきます。
よく、内向的な性格、外向的な性格みたいな話がありますよね。人の視線が集まるとあがってしまう・・・性格的には内向的と思われるかもしれませんね。ヒプノセラピーでは少し異なるタイプ分けをします。EタイプとPタイプ。ここではあまり深くは説明しませんが、Eタイプは内向的な要素を含み、逆にPタイプは外向的な要素を含みますが、イコールではありません。
まずPタイプですが、人といるのが好き。人間関係の優先順位が非常に高いタイプです。注目を浴びるのも好きですが、拒絶・拒否されることを特に嫌うというのが特徴です。もちろんね、拒絶されるのは誰でも嫌だと思いますが、Pタイプの場合は、拒絶されることに対してとても敏感なので、一般的には「拒絶」とは感じないことでも「拒絶された」と感じたりすることも。そして拒絶されたと感じると、なんとかしようと行動に出るタイプ。どうして?なぜ?私のどこが嫌いなの?みたいな。お化粧や洋服など自分の外見にもより気を配るタイプ。仕事より家族や恋愛の方を優先させる傾向もあります。また、感じている感情を体で感じるという特徴もPタイプです。例えば、頭にきた時に、胸がカーッと熱くなるとか、嫌なことがあると鳩尾がキューっとするとか、体でも感じて、それを表現できるタイプです。
なので、Pタイプの人は、一見人前に出るのが得意に聞こえますよね?本来は、そう、人前に出るのは厭わないんですが、マイナスな経験をすると・・・例えば人前に出て失敗した、笑われた、などの経験をすると、意識にはあがってこないかもしれませんが、Pタイプにとっては否定、拒絶的な経験でもあるんですよね。で、そこから恐怖症になったりする、つまりあがり症になることがあります。先ほど感情を体でも感じるタイプだと言いましたが、あがり症の場合も、動悸とか、手に汗握るとか、体の症状がより明確な傾向があります。
あと、本来、問題が起きた時に積極的に話し合いで解決しようとするPタイプですが、ひどく傷ついたり、長いこと拒絶され続けたりすると、自分の身を守るべく、これ以上傷つかないために自分の殻に閉じこもったりと、よりEタイプ的な行動をすることもあります。
次にEタイプですが、プライバシー重視。必ずしも人といることを嫌うわけではありません。なので、必ずしも内向的というわけではありませんが、積極的に人付き合いをするような社交家ではなく、一人の時間を持つことがとても大切。Pタイプのアキレス腱は拒絶されることですが、Eタイプのアキレス腱はコントロールを失うことで、どちらかというと思考・分析タイプです。感情を体で感じるということがあまりなく、感情自体を表現するのもどちらかというと苦手。例を挙げると、「頭に血が登ってカーッとした」というよりは「感情的になった」と説明するタイプ。当然、感情を感じていないわけではなく、逆により深い感情を感じている可能性がありますが、それを外に出さない、または出せない、表現しない、またはできないタイプ。
要はPタイプとは全てにおいて基本、真逆。なので、EタイプとPタイプはお互いを磁石のように引き寄せます。カップルやご夫婦も、EタイプとPタイプの組み合わせが多いです。最初に惹かれるのも、自分にはない特性を魅力に感じたりするわけですよね。そしてお互いのないところを補完し合える。ま、ただ時間の経過とともに、最初の高揚感が薄れてくると、逆にその違いから誤解や溝が生まれたりもします。このE&Pの特性を理解していると、お互いの言動もより理解することができて、関係性も改善しますよ。
なので、先ほど、Pタイプは対立したり問題が起きた時、拒絶されたと感じた時に、話し合って解決しようとするとお伝えしましたが、Eタイプは逆なので、その場を去る、自分の殻の中に閉じこもる傾向があります。そして・・・もうお分かりかもしれませんが、問題が起きて、Pタイプは話し合おうとする、Eタイプは引きこもる、それを受けてPタイプは拒絶されたと思い、さらに追い打ちをかける、Eタイプはさらに逃げる・・・みたいなことにもなりかねないわけです。あるある・・・ではないですか?
ちょっと話がそれましたが、Eタイプのあがり症に話を戻すと、Eタイプは人前に出るのが苦手と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。実はEタイプの最優先事項は仕事なんです。家族や恋愛より仕事。なので、仕事に関係していることであれば、人前に出ることを全く厭わない、場合によっては積極的だったりすることもあります。コントロールを失うことがアキレス腱なので、コントロールさえ失わなければ、人前に出ることも問題ではなかったりします。
もちろん、Eタイプの場合は、そもそも人前に出る必要がない仕事を選ぶ場合も多いと思いますが、必ずしも人付き合いを嫌うというわけではないので、そこがいわゆる「内向的」な性格とは異なるところです。
仕事が最優先のタイプなので、徐々に頭角を表して、企業のトップになったりすることも。企業のトップなどになったら、人前に出たくないなどとは言ってられませんよね?特に上場企業ともなれば、決算説明会でプレゼンをしたり、質問を受けたりなど、定期的に人前、またはカメラの前に立つということが増えるでしょう。
職業的にちょっと面白いなと個人的に思うのが弁護士です。思考・分析・戦略的な職業柄だと思うので、Eタイプに適してるんじゃないかなと思うのですが、と同時に人との接点も非常に多い仕事ですよね。クライアントや関係者の話を聞くだけではなく、裁判では人前で論じたり、主張したり、戦略的に質問をしたりするわけですから。実際の裁判を傍聴したことはないので、リアルに弁護士の皆さんが法廷でどんな感じなのかはわかりません・・・が、先ほど、Eタイプのアキレス腱はコントロールと言いました。私のイメージでは、周到な準備をして、ある程度複数のシナリオ、戦略を考えて、法廷で立つのではないかなと想像します。であれば、この部分はコントロールできる範囲ですよね。でも、特に反対尋問で予想してない回答が返ってきたり、またはどこかでいきなり新しい証拠が提出されたりと、コントロール不可のこともあるわけです。おそらく、この部分が、経験値が生きてくる、重要になってくる部分なんじゃないかなぁなんて思ったりします。なので、若手の弁護士だと・・・こういう予想外のことが起きた時に、それを失敗と受け止め、自分には向いてないとか、挫折される方ももしかしたら・・・いるのかも・・・ただ、Eタイプであれば、仕事の優先順序が一番高いので、その経験をバネにというのも十分にあり得ます。あと、もう一点、弁護士で気になっているのが服装・・・先ほど、Pタイプは見た目にも気を使うと言いましたよね。弁護士の方は仕事柄、常にスーツだと思うんですが・・・これも間違っていたら誰か教えてくださいね。この着こなしにももしかしたらEとPの違いが現れるんじゃないかなぁと・・・ん、気になります。
というわけで、Eタイプのあがり症の場合は、どちらかというと社交的な場面で注目が集まる場合だったり、または自らコントロールできない状況、またはコントロールできないと自分が思っているような状況が多いのではないかと思います。逆にPタイプは、プライベートであれ仕事であれ、本来は人前に出るのが嫌いではないけど、過去の経験から、または拒絶される、否定される不安から緊張しあがってしまう傾向があるわけです。
つまり、誰でもあがり症になる可能性はある。ただ、緊張や不安を感じる理由や状況が、PタイプとEタイプでは異なる可能性が高いということです。
あと、EタイプとPタイプは、白黒はっきり分かれるようなものではありません。誰でもEとPの両方の要素を持ち合わせていますが、どちらかがよりドミナント、ベースになります。全体と100として、例えばE70でP30であれば、Eタイプの要素を強かなり持っていることになりますし、P80でE20であれば、かなり花から花へと飛び回る蝶の如く社交的かも。逆に真ん中あたり、例えばP60でE40とか、E55でP45とかだと、両方の要素を同等程度持ち合わせているので、例えば、どちらかといえば社交的だけど、拒絶されると殻に閉じこもる傾向があるとか、どちらかといえばプライベートな人だけど、いざ、スピーチとかレクチャーになるとすごく話が上手いとか、人を惹きつけるタイプとかいろんな組み合わせの方が存在するわけです。
なので、これはあがり症に限らずですが、セッションで問題の根っこを紐解いていく際に、個別でじっくりとお話を聞いていく、そしてセッションを追うごとに何がどのように変化していくのかを見ていくことがとても重要になってきます。そこにはその人がどういうタイプなのかというのも大きく関係してくるわけです。 セッションの方が効果が出るのが高い、早い理由の一つでもあります。
でも、ご自身で改善できないわけではありません。コツコツと潜在意識に働きかけつつ、日々の生活で小さなステップを実践し積み上げていくことで、改善することは十分可能だと思います。特に、ご自身のタイプを判断し、ご自身の被暗示性に合わせて、目標設定やアファメーションをすれば、より効果は高いと思います。
現在準備している、本番で実力を発揮できるためのプログラムもEとP、両方のタイプで効果が出るように配慮をしていますので、乞うご期待。関心のある方は、ショーノートのリンクからご登録いただき、まずは、無料のガイド付きオーディオをお試しください。
また、周りにあがり症で困っている方がいらしたら、この情報が有益だと思われたら、ぜひこのエピソード、ポッドキャストのことを教えてあげてください。