#6 繁忙期をパワフルに乗り越える方法②

ヒプノのウソ?ホント
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#6 繁忙期をパワフルに乗り越える方法②
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楽しいイベントも多いけれど、年末に向けてどんどん忙しさが増し、ストレスも増えがちな秋の季節。今回は、如何にストレスを溜めずに、クリアな意識で効率性を上げて、心も体もフルパワーで年末までを乗り切る方法の第2弾です。

 

前回は、毎日たった5分程度で、常に優先順序がクリアで、毎週、毎日何をすれば良いのかが明確になるタイムマネジメントをご紹介しましたが、それでも日々、いろんなことが起きて、感情が揺れることもあると思います。今回はそんな時に使えるツールのご紹介です。

このエピソードのポイント

  1. 感情には良いも悪いもない
  2. 感情に反応するか、対応するかの違い
  3.  感情が揺れうごいた時のツール
    1. 数分しかない時
    2. 5分程度時間が取れる時
    3. 20分程度時間が取れる時 

スクリプト

ヒプノの嘘・ホント、エピソード6へようこそ。

 

前回は、特に忙しい時期でも気持ちに余裕を持って、やる必要があることを確実にこなし、効率的に時間を過ごせるタイムマネジメントの方法をご紹介しました。この方法を使うと、本当に日々の焦りやストレスを減らすことができますが、それでも慌ただしく過ぎていく時間の中で、アップアップ状態になることもあるかと思います。

 

それも当然のことなんですよね。人間は感情の動物ですし、そもそも焦り、イライラ、不安などの感情も必要だから存在します。正直、いらない感情ってないんですよね。怒りとか憎しみ、嫉妬とかね、一般的に「悪い感情」と言われるものでさえ、自分の身を守るために存在する重要な感情で、ちゃんと役割があるっていうことなんですね。

 

なので、感情自体には良い悪いはありません。それらの感情を感じたときに、どう対応するか、対応できるかで、ご自身の言動が適切か、不適切かが分かれてくるのだと思います。その場の状況によっても、何が適切、不適切というのは一定程度変わるかもしれませんが、基本的には、感情のままに「反応」しているのか「対応」しているのかにかかっていると思います。

 

どういうことかというと、反応している時っていうのは、そこに判断や思考がなくて、感情が湧いたままに自動的に何か言ってしまう、行動してしまうっていうこと。言い換えると、顕在意識が機能していなくて、潜在意識に存在している紐付け、パターンを基に自分を守ろうとする言動を咄嗟に取ってしまっています。

例えば部下がまた書類でミスをしてしまった時に、つい「カチン」ときて、「もう、これ何度目?」なんて、ちょっときつい口調で言ってしまう。これが反応しているパターン。

 

逆に対応している時っていうのは、感情が湧いた後、行動をとる前に思考や判断が入るんですよね。通常は、感情とちょっと距離を置くことから始まります。例えば先ほどの例なら、「あ、またミスってる。ったくもう」って思った時に、「同じミス何度もされると、どうもカチンとくるのよね」って客観的に自分の感情を見る。で、どう対応したいかを考える。「XXXさん、この書類なんだけど、ミスを起こしやすい部分ってどこなのかな?分かりづらい部分とか、ここがこうなっていればミスを防げるとか、どう思う?」と解決策を模索するとか。自分の感情を認めた上で、対応しているわけです。

 

今日は、繁忙期をパワフルに乗り越える方法第二弾、感情が乱れた時に短時間で簡単に実践できる対処方法をお伝えしたいと思います。時間が数分しかない時、5分程度ある時、20分程度ある時に分けてご紹介していきます。まずは、数分しかかからない方法から。先ほど、感情のままに反応するのではなく、感情に気づいて距離を置くということをお伝えしましたが、これにとても有効なのが深呼吸です。

 

この呼吸、侮れないんですよね。よくね「呼吸法が大切」って言われますよね。でも私自身、元々すごく呼吸が浅くて、実際「息してる?」って聞かれたこともあるぐらいで・・・ で、ヒプノを勉強する前までは呼吸法なんて言われても「ふ~ん」って思うだけで、真剣に捉えたこともなかったんですけど、ヒプノを通じて意識の仕組みや自律神経、呼吸について、学ぶだけでなく実際に体感するようになって、呼吸の重要性を心底理解することができたんですよね。なので、懐疑的に思っていても、ぜひ、しばらく試してみてください。本当に違いますから。

 

なので、忙しい時に感情が乱れたら、まずは深呼吸。呼吸は自律神経と繋がっていて、息を吸う方は交感神経、そして息を吐く方が副交感神経なんだそうです。なので、ちょっと興奮したり、イラッとしたり、カチンときたりしたときに、落ち着きたいと思ったら、息を吐くほうにフォーカスをして深呼吸をしましょう。

 

呼吸法でもありますよね。2倍の時間をかけて息を吐くみたいな。4で吸って8で吐くみたいなね。あれです。あの理由は副交感神経、つまりリラックス神経を刺激したいからなんですね。

 

特に対人関係で感情が揺れた場合には、場所を変えると良いですね。タイムアウトみたいな。その場を離れてちょっと外に出るとか、トイレに行くとか。できれば緑がある場所だとなお良いですよね~ なので、お庭に出てみるとか、または 庭が見える場所に行くとか。職場で外に緑があるようなら、使わない手はないですね。

3回ゆったりと深い呼吸をするだけでも違いますし、もう本当に数分もかからないですよね。電車などの遅延で、約束に遅れそう!!みたいにパニクりそうになる時、深呼吸する暇も惜しいって思うかもしれませんが、逆に深呼吸をすることで頭が冴えて、例えば違うルートとかを思いつくとか、とりあえず落ち着いて相手側に連絡をするとか、対応が変わってきますよ。

 

次に、5分程度時間がとれる場合… もう少し時間がとれるなら、深呼吸に加えて簡単イメージングをやってみましょう。これはできれば座っている状態がベスト。職場ならご自身のデスクで、腕や脚を組まずに椅子に腰掛ける感じでOK。目を閉じることで、リラックス感が増します。オフィス環境では、目を閉じて椅子に座っていることに違和感を感じる場合は、デスクに上半身うつ伏せるような感じでも大丈夫。両肘を左右に開いて、両手を重ねてそこに額を休ませるみたいな。要は、腕や脚を組まずに、力を抜けるような姿勢であればOKなので、できれば目を閉じて、まずは先ほどもお伝えした深呼吸。

 

目を閉じるとリラックス感が増す理由は、目から入ってくる情報、視覚の情報って膨大なんですよね。その視覚情報をシャットアウトするだけで、ストレスを減らすことができるんですよね。先ほどの数分しかなくて深呼吸だけする時でも、もし目を閉じることができれば、その方が効果的だと思いますよ。

 

で、リラックスできるポジションで目を閉じて深呼吸を数回したら、ここからちょっとしたイメージングに入ります。要はね想像すればいい。自分が大好きな場所で、そこにいると穏やかな気持ちになるのよね~っていう場所を選んで、その場所にいるところを想像してみましょう。その時に五感を活用すると良いですよ。例えば、大好きなビーチがあるとしたら、そのビーチの風景、砂浜の様子とか思い浮かべることができれば、これは視覚ですよね、素足で砂浜を歩いている時に足に感じる砂の感覚、これが触覚、波の音、聴覚、そしてあの海辺の独特な潮の香りとか磯の香りとか、嗅覚とかね。味覚はね、場所によってはちょっと難しいかもしれませんが、できる限りたくさんの感覚で、その場所にいるときの自分を再現してみるというか、想像してみる。

 

で、この「想像」についてなんですけど、想像っていうとね、夢みたいに、目を閉じた状態でその情景が見える、その場所が脳裏に浮かぶっていうことだと思われるかと思うんですが、その場所や情景が必ずしも目に浮かばなくても大丈夫です。つまり、なんとなくその場所にいる感覚がしていれば大丈夫。実は、「視覚」でのイメージが苦手な方もいらっしゃるんですよね。で、イメージする、想像するってことは、視覚だけではないので、聴覚だけでも良いし、触覚だけでも良いし、なんとなくっていう感覚でも大丈夫です。ただ、可能であれば、複数の感覚、いろんな感覚を使って感じられると良いです。

 

で、その時の自分の気持ち、安心感とか、心地よさ、楽しさ、穏やかさ、とかなんでもいいんですが、その場所にいるときに感じる気持ちを、まるでその場所に今いるかのように想像してみて、その気持ちを足先から頭のてっぺんまで、体の前も後ろも、その感覚を広げてみましょう。想像の中で。

 

先ほどの数分しかない時の深呼吸もそうなんですけど、これらの方法ややればやるほど、使えば使うほど、効果が高まります。効果も高まるし、短時間でリラックスできるようになります。

 

このイメージングの場合は、最初は5分ちょっとかかるかも。人によっては10分とか慣れていないとかかるかもしれません。が、慣れてくるとあっという間にリラックスできるようになります。

 

最後に、20分程度あるなら、目を閉じて、寄りかかる、もたれかかる、リクライニングできるような場所があれば理想ですが、先ほど同様、デスクで上半身うつ伏せるような感じでも大丈夫です。ソファに横たわったり、背もたれにもたれかかるように座るのも良いですね。リラックス感が深まるので、首がガクンと前や後ろに倒れたりしないように、支えがあると良いです。

 

で、先ほどのイメージングを長く続けてもらうのも当然ありなんですが、リラクゼーションのMP3などを活用されるのも良いですよ。ヒプノセラピーのセッションを受けていらっしゃる場合は、セッションでの内容を録音してMP3をお送りしていますので、それを聞いていただいても良いですし、あとガイド付き瞑想とか、ガイド付きマインドフルネスなどを利用されるのも良いと思います。最近はね、瞑想アプリとか、マインドフルネスアプリとかでガイド付き瞑想が利用できたりしますよね。ポッドキャストでもガイド付き瞑想の番組とかがちらほらあって、ポッドキャストだと無料なのでね、そういうものを検索してみてはいかがでしょうか?

 

普段から瞑想する習慣がある方なら、ガイド付きではない、いわゆる本来の?っていうのかな、瞑想をされるのも良いんですが、ただ一点注意していただきたいのは、気分が落ちている場合、落ち込んでいたり、不安を感じていたりなど、マイナスな気分の時には、ガイドなしの瞑想はやめましょう。

 

はい、そうなんですよ。瞑想は心を落ち着けるので、どんな時でも良いと思われがちなんですが、実は鬱々している時とか、ネガティブな感情になっている時に瞑想をすると、悪化する可能性があります。というのも、以前お話ししたように、瞑想状態は催眠状態と同じですよね。ヒプノセラピーでは、催眠状態に入った後に、ポジティブな、プラスな情報やアイディア、メッセージを潜在意識に落としていきますが、瞑想では基本的に意識をクリアにして、あるがままの状態を続けますよね。なので、既に潜在意識に存在する紐付けやパターンが補強されてしまう可能性があるんです。潜在意識には無数のパターンや紐付けが存在しますが、気分が落ち込んでいる時、不安やすごくプレッシャーを感じている時などは、そのパターンや紐付けが補強されてしまう可能性があるので、マイナスな気分の時はガイドなしの瞑想は控えましょう。

 

ただ、先ほどお伝えしたアプリやポッドキャストのガイド付きの瞑想であれば安心です。というか、このガイド付き瞑想って実は、カスタマイズされてないヒプノセラピーなんですけどね・・・

 

ヒプノセラピーのセッションでは、お一人お一人に合わせて、その時々に必要な内容を、いわばカスタマイズして、潜在意識に落としていきますが、ガイド付き瞑想というのは、ポジティブな内容、リラクゼーションの内容を一般的に、誰にでもメリットがあるように作られているものですね。

 

時間がない時こそ、ちょっと時間を割くことで気持ちに余裕が生まれたり、効率的に物事を進められるようになりますので、ぜひ、試すだけでなく、習慣にされてみてはいかがでしょうか?

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