#9  仕事に集中できない?慢性的に催眠状態に陥っているかも…?

ヒプノのウソ?ホント
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#9  仕事に集中できない?慢性的に催眠状態に陥っているかも…?
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日も短くなる=夜が長くなる。気温が下がってくるとお布団の居心地も格段と良くなってくるこの季節。やっぱり睡眠ってとっても大切ですよね。特に年末年始に向けての忙しない時期、熟睡して疲れをとるって、いつも以上に不可欠!今日は体の疲れだけではない睡眠の重要性についてです。

このエピソードのポイント

  1. いつでもどこでも眠れた私が陥った極度の不眠、地獄の循環…
  2. 睡眠=脳のリセット。リセットがされないと…
    1. 脳のリセットの仕組み
    2. やばい催眠状態!
  3. 睡眠の質を改善した体験談
    1. オーラリング
    2. 寝る前のルーティン
    3. 栄養バランスの改善

スクリプト

ヒプノの嘘・ホント、エピソード9へようこそ。


いよいよ11月も後半に入りましたね。日も短くなってきて、ということは逆に夜が長くなっているわけですが、季節と共に睡眠時間が変わったりしますか?私は、冬の睡眠時間の方が長くなります。あんまり季節で睡眠時間が変わる人っていないのかな?ちょっと気になります。


冬の睡眠時間が長くなる理由はいくつかあるんですけど、まずはそもそも寒いのが苦手。なので、冬本番に入ると「熊のように冬眠して過ごせれば良いのに・・・」なんて思ったりもしますが、ぬくぬくのお布団にくるまるひとときが楽しみな季節でもありますね。ま、だからと言って就寝時間がすごく早まるわけでもないんですけどね。


それよりも睡眠時間が長くなる理由は朝にあるんです。私は、太陽と共に起きるのが好きなんですよね。なので、いわゆる一級の遮光カーテンのように部屋が真っ暗になるのが好きではありません。別に暗闇が苦手な訳ではないんですけど、朝日が入ってこない部屋が好きではないので、遮光性の低いカーテンを使っています。でもこれって逆に夏が大変。朝5時前には明るくなってくるので、やたらと早く目が覚めてしまう。ゆえに、そうですね。冬の睡眠時間が長くなるというよりは、夏の睡眠時間が短くなってしまうという方が正解かも。


気温が下がってくるとお布団の居心地も格段と良くなってくるこの季節。やっぱり睡眠ってとっても大切ですよね。特に年末年始に向けての忙しない時期、熟睡して疲れをとるって、いつも以上に不可欠!でね、今日は体の疲れだけではないというお話。


私たちの潜在意識とも深く関わっていて、ちゃんと睡眠がとれていないと、日中でもしょっちゅう催眠状態に陥ってしまって、思考力や判断力が鈍ってしまうよというお話です。


ここでちょっと私の個人的な体験談から。私はもともと、こと眠ることに関しては、全く何の問題もない人でした。一時期、会議通訳になりたての頃に、一晩中脳が全ての思考を訳そうとして、それを止めることができないみたいな脳疲労というか、明かに「脳が壊れた」と思えた時がありましたが、それも一晩だけのこと。それ以外は、いつでもどこでも、寝ようと思ったら眠れる人でした。


「不眠」という症状を思い知ったのは2016年に病気になった時。当時はほぼ眠れず、実際には睡眠ゼロで生きることはできないので、ごく浅い眠りには入っていたのだと思いますが、おそらく体が動くたびに症状で意識が戻るみたいなことを繰り返していたので、感覚的には一晩中起きている感じ。そして毎日、夜が来るのが怖くなりました。夜が来るのが怖いっていう感覚もね、あれが初めてでした。


体の修復も睡眠中に行われるので、睡眠がしっかり取れていないということは体も修復されないということで、回復に3年以上かかったのは、それも原因の一つだったのではないかと思っています。でもね、「睡眠が大切」と言われても、当時は何を試しても効果を感じませんでした。特に、不眠が他の症状で引き起こされているので、症状が良くならないと眠れないけど、眠れないから良くならないみたいな、地獄の循環みたいに感じていました。


今ではほぼ数分、10分ぐらい  で寝付くことはできますが、真夜中に1、2度目が覚めるというのは相変わらず続いているので、未だに睡眠の質は完全には戻っていないといえます。それでもオーラリングの睡眠効率では基本的に80を超えているので、睡眠の質としては悪くありません。でも、オーラリングを使い始めた時は60から70レベルだったんです。どう改善したかについても後でちょっとご紹介しますね。


睡眠の質が関係しているのは、体の修復だけではなく、情報の整理、脳のリセットも睡眠中に行われます。そして、年末のこの忙しい時期には、クリスマス、忘年会、お正月の準備、お歳暮などなど、入ってくる情報も半端ないですし、イベントやらプレゼントやら、考えなければいけないこと、やらなければならないことも多いですから、なおさらこの毎晩のリセットが大切になってきます。


このリセットがうまくいかないとどうなるのか?
こんな経験ありませんか?別に体がそう疲れてるわけでもないんだけど、なんだかぼーっとしちゃう、集中できない・・・みたいな。多分、誰でも覚えがあるのではないかと思います。要は思考力、判断力、決断力が鈍くなった状態。


これは、睡眠中のリセットがうまくいかなかったか、またはその日に特に情報量、つまり大きな出来事や衝撃的なニュース、過剰なストレスが存在したことで、意識のキャパをあっという間に超えちゃったかのどちらか、または両方になります。


どういうことかというと、私たちの意識には顕在意識と潜在意識の二つがありますよね。そして、その間にはフィルターがあります。何でもかんでも潜在意識に落ちないようにフィルターが存在するわけです。


夜、眠りに落ちると、その日に起きた出来事や入ってきた情報・刺激の整理が始まります。何が重要で何が不要なのかを見極め、重要と判断された内容は潜在意識に入り、もはや不要と判断された内容は・・・ま、自然と記憶から消えていきます。


単純な例を挙げれば、数日前のお夕飯に何を食べたのか・・・もし誕生日や記念日などでおしゃれなレストランでコース料理をいただいたり、家族が自分の大好物を色々と準備してくれていたりしたら、きっと覚えていると思いますが、普段の一般的なお食事だったら、一昨日のメニューやその前後に食べたものと混乱してよく覚えていなかったりするのではないでしょうか?逆に、「またカレーだった。もううんざり」みたいに、良くも悪くも印象に残る内容は、長めに記憶に残るものです。

なので、「重要」の定義は良いこととは限りません。要は印象が強かったもの、何度も繰り返し起きていることなどが主に「重要」として潜在意識に落ちていきます。


で、この情報の整理をするということは、自分のキャパをリセットするということでもあります。要は、どれだけの情報を一時的に保管できるかという保管容量、キャパシティって人それぞれみんな異なるんですよね。身長が高い人もいれば低い人もいる。情報の保管容量が大きい人もいれば小さい人もいる。ま、そんなイメージ。で、この保管容量、キャパが一杯一杯になってしまう、情報や刺激、ストレスで溢れ出てしまうと・・・フィルターが一時的に機能しなくなって、ちょっとしたショック状態になります。最たるものがトラウマによるショック状態ですけど、それは最極端なイメージで、さっきのなんだかぼーっとしちゃって、集中できないっていうのも、要はキャパがいっぱいになってしまって、溢れ出ちゃって、フィルターが一時的に麻痺しちゃうみたいな。


ただ、そしてそれだけじゃなくて顕在意識も一時的に麻痺しちゃう。つまりちょっとしたショック状態です。だから、集中できない、判断できない、決断もできない、思考力が鈍るというわけです。


これって、つまりは催眠状態なんです。ヒプノセラピーでは、リラックスすることで催眠状態に誘導しますが、日々の生活の中では、このように夜に脳がリセットされなかったり、何か強い衝撃や大きなイベント、多過ぎる情報(例えば勉強のしすぎみたいな)で、キャパを超えてしまった時にも催眠状態に入ってしまうんです。

というのも、催眠状態は瞑想とも同じで、要は脳波がα波からθ波にある状態。つまり脳波のスピードが落ちた状態。マラソンでもずっとトップスピードで走り続けることはできないですよね。体力の限界に来たらスピードが落ちるか止まっちゃう。脳も限界に達するといきなりスロ〜ダウンしちゃう感じです。


スローダウンするだけなら良いんですが、催眠状態に入るということは潜在意識に情報が落ちやすくなるので、その時に起きることは、格段に潜在意識に落ちやすくなります。要はストレスや情報過多でキャパいっぱいいっぱいになってしまった時に起きたことは潜在意識に落ちやすい。恐怖症などもこういう形で始まることが多いです。


だったら、できるだけ容量を空っぽにして1日をスタートしたいですよね。つまり睡眠中に脳のリセットをしっかりと行なって、保管容量、キャパを空っぽして、翌朝スタートするのが重要ということです。そして睡眠中に脳をしっかりリセットしたければ、しっかりと質の良い睡眠をとるということ。


というわけで、最後に睡眠効率が60から70だった私がどうやってコンスタントに80以上までに改善したのかをご紹介。


まずはオーラリングを使い始めたことです。それまでもいわゆるスマホの睡眠アプリなどは使っていました。機内モードにして睡眠の質の測定をしていたんですが、正直、あまり正確ではなかったんですよね。で、機能性医学関連のポッドキャストで、よくオーラリングの話が出てくる。別に推薦していたわけでも、アフィリエートの広告でもなく、ただその機能性医学の医師たちが使っているらしく、「オーラリングのデータを見ると・・・」みたいな話。それで、興味を持ち。オーラリングは機内モードがあるので、これはいいと思って購入。以来、4ヶ月が経ちました。


最初のうちは全体の睡眠時間が8時間に対し、実際に寝ている時間は5時間50分みたいな。しかも深い睡眠が30分だけ。わずか9%。睡眠効率64。グラフでどの時間帯に起きていたのかなども全部見えるのですが、見るからにひどい・・・


そこで、まず夜のルーティンを変えました。直前までipadなどを見るのをやめて(典型ですよね)、最低でも30分は読書。これも普段はKindleを使うんですが、寝る前は文庫本。これだけでも寝付きが改善されたのがわかりました。


8月から始めたのが、とあるアミノ酸のサプリ。前回、栄養バランスの重要性についてお話ししましたが、実はそのBetter Brainの本の中では、マイクロニュートリションのサプリが研究に使われており、そのメーカーは研究用のサンプルは提供するが、一切資金提供をしない、つまり研究結果に影響が及ぶような関係を持たないという理念を持っていて、にもかかわらず顕著な改善がデータとして数多く出ていることから、そのサプリを使ってみることにしました。


で、最初に試したのがアミノ酸のサプリ。人の母乳のアミノ酸組成は、人種や各地域の食生活を問わずほぼ同じということが研究結果でわかっているそうで、母乳のアミノ酸組成をベースにしたサプリで、消化する必要がなく血流に吸収されるというサプリ。実は、そのサプリを摂ったその日から、睡眠の質の改善が見られました。それは体感的にも明らかで、そのメーカーの科学者に聞いたところ、よく見られる現象だとのこと。


前回のエピソードでもお伝えしたように、毎分1リットルの血液が脳にいくということを考えても、生命の維持に重要な脳で最初に改善が見られるのは驚きではないようです。


というわけで、夜中に目覚めてしまうのは症状のせいでもあるので、その部分はまだ残っていますが、それでも現在では、例えば昨夜は全体の睡眠時間が8時間で、実際の睡眠時間は7時間。深い睡眠も1時間以上とれており、16%。効率も85とかなりの改善が見られています。


ですので、もし睡眠の質を改善されたいと思われた場合は、バランスの良いアミノ酸、タンパク質をとられると良いかもしれません。トリプトファンなど単一のアミノ酸をベースにしたサプリなどもありますが、私自身、マイクロニュートリションなどと合わせて良い結果が出ているので、全体的な栄養バランスが大切なのではないかなぁと思います。もちろん私自身は栄養士ではありませんので、あくまでも個人的な感想です。


しっかりと質の良い睡眠をとって、毎朝、しっかりとリセットされた脳で、たくましく効率よく、生産性高く、明確な思考力、判断力、決断力で、年末年始を乗り切りましょう!

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